広州ってこんな街

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2026年4月号特集より

広州の概要

広州は沖縄や八重山諸島より少し南に位置する、中国・広東省の省都。古くから「海のシルクロードの玄関口」として栄え、現在も経済の分野でグングン成長している一級都市です。2024年のGDPは2362億元を記録し、上海、北京、深セン、重慶に次ぐ全国第5位に輝いています。さらに、同年に発表された「デジタル一流都市」ランキングでは堂々の第7位。歴史と最先端が融合する、まさに“中国人の注目を集める都市”なのです。

 さてそのような広州は一年中、色とりどりの花が咲き誇ることから「花城(はなまち)」という愛称でも親しまれ、訪れる人々の心を和ませてくれます。歴史、経済、そして自然—。そのすべてをバランスよく兼ね備えたのがこの広州。これからの発展もますます目が離せないですよ。





広州の気候

広州は、亜熱帯季節風気候に属し、年間を通じて温暖な気候です。しかし夏になると最高気温が30℃を超え、月間降水量は300㍉近くに達し、高温多湿な住みにくい環境となります。まさに「茹で上がる」ような暑さが連日続き、外出には熱中症対策が欠かせないでしょう。

 さらに広東の気候で特筆すべきは、春先に訪れる「回南天(ホイナンティエン)」です。毎年2月から4月頃、暖かく湿った南からの風が流れ込み、家中がびしょ濡れ状態。「廊下は滑りやすく、洗濯物は全く乾かない」という状態に…。SNSでも「回南天、また来た…」と嘆く投稿が毎年トレンド入りするほどの風物詩となっている。

 そして夏の訪れとともに現れるのが「龍舟水(ロンジョウシュイ)」です。端午節(龍舟レースの時期)にあたる5月から6月にかけて集中的に降る豪雨のことで、2024年には過去最多の降雨日数を記録。突然のゲリラ豪雨が街を襲い、一瞬で道路が川と化す光景も珍しくないです。市民の間では「龍舟水の時期は折りたたみ傘が手放せない」というのが共通認識となっています。

 一方、は一転して穏やかな気候に。最高気温は18℃前後、降水量も月30㍉前後とカラッと乾燥した日が続きます。過ごしやすい季節だが、注意が必要なのは旧正月(春節)頃。年によっては寒波の影響で気温が急降下し、暖房やコートが必須となるケースも…。「南国だから大丈夫」と油断して薄着で訪れると、思わぬ寒さに震え上がることになるでしょう。





広州の経済

広州では、とりわけ自動車産業が盛んで、中国自動車大手の広州汽車集団などの本社があり、日系メーカーも多数進出しています。2025年に入ってからは、市政府が2027年までに「新エネルギー車の年産50万台超え企業を23社育成する」という目標を掲げ、EVおよびスマートカーへのシフトチェンジを加速。さらに第23回広州国際車展では人型ロボットや飛行自動車が登場するなど、自動車産業の枠を超えた製品が話題を集めている。

 また深セン市と共に広東省における金融センターとして機能していて、「グローバリゼーションと世界都市研究ネットワーク(GaWC)」が2000年から不定期に発表している「世界都市ランキング」で、第34位にランク付けされました。

 そして毎年2回開催される「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」は、「中国を代表する見本市」とも言われており、世界中の貿易を支える重要な役割を担っています。202510月開催の第138回では、ついに過去最大規模を更新。世界217カ国・地域から約207000人のバイヤーが事前登録し、出展企業はなんと32000社を超えたと言われています。

 さらに広州市のハイテク企業は1万3500社に達し、総数は全国トップ5にランクインし、広東省の約26%を占めています。20258月に発表された『Fortune』中国科技50強では、広州から3社(金発科技、康方葯業、文遠知行)が新たにランクイン。特に自動運転の文遠知行は、小馬智行とともに米国・香港での上場を果たし、世界の自動運転市場で存在感を示しています。