【生活情報】深圳ってこんな街

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2026年4月号特集より

深圳の概要

深圳市は広東省の中部に位置し、香港に隣接する都市で、中国国务院が承認した経済特区(経済特区とは経済発展のため外資本や技術導入を特別法で促進する地域のこと)です。1979年に市として設立し、翌80年に中国初の経済特区となりました。そして深圳市は改革開放政策のシンボルとして経済発展を牽引。その発展スピードから世界から「中国のシリコンバレー」と称され、2024年、中国都市科学研究所が発表した「デジタル一流都市」でトップ2にランクインしました。

 深圳市の人口は約1800万人、平均年齢は32.5歳の若い都市であり、25年の域内総生産(GDP)は3.87兆元(約77兆円)超に達しました。先端技術産業が集積し、ユニコーン企業や上場企業を多数輩出する革新的な経済中心地として発展を続けています。





深圳の気候

 深圳市は亜熱帯海洋性気候に属し、モンスーンや熱帯低気圧の影響で高温多雨な特徴を持っています。雨季は4~9月まで続き、この期間は湿度が高く、雷雨に見舞われることも少なくありません。年平均降水量は約1900㍉で、特に夏から秋にかけては、平均して4〜5回の台風の影響を受け、強風や集中豪雨による高潮などの自然現象が発生することもあります。そのほかの時季は比較的温暖で、冬場でも15℃程度で過ごしやすいでしょう。ただ旧正月(春節)頃は寒波の影響で気温が急降下し、暖房やコートが必須となるケースもあるので注意が必要ですね。
 また春頃には広州同様に「回南天」と呼ばれる特有の現象が見られます。さらに5月下旬から6月中旬には「龍舟水」と呼ばれる集中豪雨期もあり、2008年には約1000㍉の記録的豪雨を観測し、時間雨量136.5㍉という猛烈な雨が短時間で都市機能に影響をあたえることもありました。この時期がもっとも過ごしにくく、一番辛い時季なので、深圳で生活する際は除湿器を買うなどをして、カビ対策には十分な準備が必要かもしれません。





深圳の経済

 深圳市は2024年、英シンクタンクZ/Yenグループと中国総合開発研究院(CDI)が発表した「第36回世界金融センター指数(GFCI)」で、8位にランクイン。また中国本土では上海、北京に次ぐ国際的な金融都市として評価されました。さらに深センには、中国インターネットサービス大手の「騰訊(テンセント)」、中国通信機器最大手の「華為技術(ファーウェイ)」、ドローンの「DJI」、自動車EVメーカーの「比亜迪(BYD)」などの本社があり、ハイテク産業、金融サービス、対外貿易輸出、海洋輸送などの発展に大きく寄与しています。

 深センの経済力は2024年から2025年にかけて飛躍的に成長し、2024年の域内総生産(GDP)は3兆6800億元に達し、前年比5.8%増を記録。同年の輸出総額は2兆8100億元で32年連続全国首位、輸出入総額は4兆5000億元を突破し、中国本土の外貿都市で首位に返り咲いたそうです。民間企業の活力も顕著で、輸出に占める民営企業の割合は70%を超え、前年比24.2%増の成長を見せていて世界中から注目を集めています。

 一方、産業面では戦略的新興産業が牽引役となっており、2025年には付加価値額がGDPの43%を占める1兆6700億元に拡大した。特に民用無人機は世界市場の70%、工業用無人機は50%のシェアを誇り、AI・ロボット産業のコア収入は約2700億元に達していると言われています。また、工業総生産額は5兆4000億元を超え、工業付加価値額は4年連続で全国都市部首位を維持。国家級専精特新「小巨人」企業は1333社に増加し、企業のイノベーション力を示しています。このように深圳市は、製造業と金融・サービス業の高度な融合により、質の高い発展を続ける国際経済都市として成長を遂げています。